台湾での日本語教師

生徒に言葉を使いこなしてもらう

私がよくやっていた失敗はこんなものでした。
たとえば中級クラスで、「ひんやり」という言葉を教えるとします。

 

「空気が『ひんやり』しています」といえば、気温が低い天気のことです。
私はよく「ほかにこんな似ている言葉があります」と言って、
「空気が『キンキン』に冷えています」「空気が『ピリピリ』しています」
とどんどん類義語を詰め込んでいきました。
あるいは、「『ひんやり』の反対は『ぽかぽか』『ぬくぬく』などがあります」と、とにかく言葉をたくさん出しながら教えていました。

 

これでは学生は聞きなれない単語を聞き、ノートをとるので精いっぱいになってしまいますね。

 

もし本当に学生に「ひんやり」という言葉を使いこなしてほしいと思ったら、まず口に出して何回か言わせたあと、
「空気がひんやりしています」
「アイスクリームを食べると口の中がひんやりします」
「秋なので、風がひんやりしてきました」
「夏だから、ひんやりしたものが食べたいです」
と、一つの言葉につきたくさん例文を出します。

 

こうすれば、まったく初めて倣う言葉でもどんな意味かなんとなく分かってきますよね。

 

この段階で、学生に例文を作ってもらいます。
「あの人は態度がひんやりです」
といった文を作る人がいるかもしれません。
その場合は、「ひんやり」は「ひんやりした」「ひんやりしている」という使い方をすること、
また人に対しては使用せず食べ物や気温に使うことが多い、ということを教えることができます。

 

どうしたら学生がこの言葉を使いこなせるようになるか?
ということを考えながら授業をするのがコツかもしれませんね。

 

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