台湾での日本語教師

台湾での日本語教師体験談

実際の日本語授業はいったいどんな感じでおこなうのでしょうか。
また、授業をおこなううえで必要な準備や教材などについても台湾の日本語教師時代のお話しをしたいと思います。

台湾での日本語教師体験談記事一覧

ここでは5〜10人ぐらいの人数のグループ授業について話したいと思います。個人的にはこれぐらいの人数が一番授業しやすいと思います。生徒全員に目が行き渡りますし、みんなが発言できる時間をとることが可能ですから、充実した授業をすることができます。教科書を一文ずつ読んでもらう、単語を読み上げるなどの基礎的な練習はもちろん、2,3分時間をとり、習ったばかりの文型を使った作文をさせることもできます。さらに余裕...

大勢の前で話すのが苦手だからマンツーマンで教えるほうが気楽、という先生は結構いると思います。マンツーマンは通常グループ授業よりも値段が高く設定されています。先生を一人で独占できるのだから当たり前といえば当たり前ですね。つまりマンツーマンの授業を希望する生徒さんは、お金を多く払ってでもきちんとした授業を受けたいという人がほとんどです。ビジネス上の理由でどうしてもあと一カ月である程度レベルアップしなく...

教案を作るときにあると便利なものの筆頭は、なんといってもインターネットです。単語や文型を打ち込めば、例文にぴったりの文章がたくさん出てきます。辞書機能ももちろん使えます。いくらよく知っている単語とはいえ、やはり教える都度、辞書を引いたほうがよいと思います。自分が見逃している用法が載っていることもありますし、何より学生は教師よりはるかに辞書を読み込んでいますから、授業でつっこまれないためにも目は通し...

初級を教えるうえであると便利な教材に、フラッシュカードがあります。フラッシュカードとは、縦5センチ×横15センチぐらいの厚紙に、「食べます」「飲みます」などの初級で学ぶ動詞を一つずつ書いたカードのことです。市販のものもありますが、手作りでも十分だと思います。手書きよりもワープロのほうが読みやすいので、ワープロで作ることをおすすめします。この文字は、「食べます」なら「食(た)べます」というように、ふ...

教科書や、授業用に準備された教材ではなく、実際に日本人が普通に読む新聞や雑誌、テレビ番組、あるいは日本語の歌詞などを生教材といいます。つまり日本語学習者むけに難しい言葉を簡単に言い直したりしていない、「生」の日本語が使われているということです。教科書と、一般雑誌のどちらがおもしろいか?と聞かれれば、たいていの人はふつうの雑誌を読みたがるでしょう。日本語を勉強するうえでも教えるうえでも、生教材は人気...

最後に、20〜30人程度の大人数の授業について、お話ししたいと思います。個人的には、一番エネルギーが必要なのはやはり大人数の授業だと思っています。60分なり90分なり、任された時間のあいだずっと、30人の生徒の注意をそらさない授業を提供するのは、大変な労力です。大事なのは「テンポのよさを維持すること」、「『全体』と授業をすること」かもしれません。「テンポのよさ」というのは、言いかえれば「ダレない授...

日本語を勉強するうえでもっとも基本となるのが五十音ですね。でも、日本語を勉強してみたい、日本語っておもしろそう・・・と考えていた生徒さんでも、この五十音の壁で挫折してしまう人は少なくないと思います。日本人にとっては見慣れていても、英語とも漢字とも似ても似つかない記号を五十個、形と音の二つを結びつけて記憶するのは、なかなか骨が折れるものです。そのうえ、やっと五十個マスターしてもカタカナ、さらには漢字...

語学を教える方法に、直接法と間接法というのがあります。直接法とは文字どおり、教える言語を直接使用する方法です。日本語であれば、日本語だけを使用して教えるということです。それに対し、間接法とは違う言語も使用しながら教える方法です。日本語の授業だけれど、教える相手がアメリカ人なら、ときには英語を使ったりまたは英語を基本言語として教えるということですね。どちらのほうが優れているということはなく、教える生...

英語ではアクセントをつけて話すのが大事だということはよく知られていますが、日本語にもちゃんとアクセントが存在することはご存じでしょうか。英語はどこを強く発音するかがほぼ決まっており、「強弱アクセント」と呼ばれます。また、中国語などでも、アクセントとは少し異なりますが「四声」といわれる発音の仕方が大事なのは有名ですよね。一方、フランス語などのようにアクセントが決められていない「無アクセント語」もあり...

スクールや先生によって本当にさまざまだとは思いますが、ご参考までに私の使っていた教材をご紹介します。まずスクールから、メインで使用するための指定の教科書がありました。これは毎月雑誌形式で発売されているもので、学生は毎月これを授業料と別に購入します(商売上手です...)。この教科書はおもに初級から中級で使用していました。内容は、見開き2ページごとに記事が載っていて、日にちごとに使用するページが指定さ...

一週間のうち3コマほど、上級日本語の授業を受け持つことがありました。私の働いていたスクールでは初級・中級には専用の教科書があり、上級ではプリントが用意されていました。たしか、やはり上級編を受け持っていたベテランの先生が書くエッセイコラムをコピーしたもので、内容は原稿用紙3枚分ほどあったと思います。またテーマも、「脳死」や「代理出産」など、まじめで重いものが多かったです。使われている日本語も、新聞記...

新米の先生の場合、授業に失敗と試行錯誤はつきものだと思います。私自身、今思うと失敗だったとしみじみ感じるのは、授業内容を詰め込みすぎだったな、ということです。慣れないうちは授業のときに学生、あるいは自分が沈黙するのが怖くて、とにかくたくさん喋ってしまいがちです。教案も、不安なのでたくさん用意してしまいます。せっかく用意すると、使わないのがもったいないのでついついたくさん教えてしまう...ということ...

私がよくやっていた失敗はこんなものでした。たとえば中級クラスで、「ひんやり」という言葉を教えるとします。「空気が『ひんやり』しています」といえば、気温が低い天気のことです。私はよく「ほかにこんな似ている言葉があります」と言って、「空気が『キンキン』に冷えています」「空気が『ピリピリ』しています」とどんどん類義語を詰め込んでいきました。あるいは、「『ひんやり』の反対は『ぽかぽか』『ぬくぬく』などがあ...

「どんな授業をしたら生徒の日本語がもっとうまくなるでしょう?」日本語教師をめざす方から一番よく聞かれるのが、この根本的な質問です。私が自分で得た結論としては、「とにかく授業で生徒をしゃべらせること」だと思っています。熱心に教えようとするあまり、先生ばかりがしゃべっていて生徒はじっと座っているだけ、あるいは下を向いてノートをとっているだけ...というのは上達もしないし、何よりつまらない授業だと思いま...

日本語を教えるうえで、「こうすると教え方が上達したような気がする!」と感じたことを挙げたいと思います。一番参考になるのは、なんといってもほかの先生の授業を見学させてもらったり、アシスタントとして参加させてもらうことです。人気がある先生には、必ず人気が出る秘密があります。絶えず冗談を言い、生徒を笑わせながら楽しく授業をするのが上手な先生もいれば、テンポよくてきぱきと文型練習をさせたり説明をはさむのが...

「生徒をよく見る」といことは、独りよがりな授業にならないようにする為に大事だと思います。たとえば自分が投げかけた質問に対し、生徒の反応がいまいちだったとき。なぜ黙っているのかをきちんと見ることです。沈黙がこわいあまり自分がしゃべりすぎてしまい、生徒はその日本語を理解するのに時間がかかるので、ますます黙り込んでしまう...というのがありがちなパターンですし、私自身もよくそういった失敗をしていました。...

失敗談は数え切れないほどあるのですが、少しでも参考になれば...ということでいくつか挙げさせていただきます。私の属していたスクールが、固定の授業ではなく生徒が出たい授業に、自由に出られるというシステムだったせいもありますが、生徒が自分のレベルに合わない授業に出ていることがよくありました。さすがに上級クラスでも十分大丈夫な生徒が50音クラスに出る、といった極端なことはありませんでしたが、初級レベルの...

私のいたスクールは民間の語学スクールだったので、学生から主婦、ビジネスマン、リタイヤした男性などさまざまな人が通っていました。バラエティに富んでいていいのですが、よく困ったのは「共通の話題が少ない」ということです。若い生徒が芸能人や日本のアニメの話題で盛り上がりたい一方、年配の生徒は退屈そうにしています。また、中年の男性の生徒が政治の話になると白熱してくるけど、若い女性の生徒は「またか」といった感...

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